「〇〇世代」と言われ、一番最初に思いつくのが「ゆとり世代」。
ゆとり世代とは「完全週休2日制」など、いわゆる「ゆとり教育」を受けた世代とされており、1987~2003年生まれの世代に生まれた人をいうことが多いそうです。
「ゆとり世代は、関わり方がわからない」「意欲がなく、全然働かない」
そんなネガティブなイメージも多いゆとり世代ですが、その特徴やコミュニケーションを取るときに大切なポイントをまとめてみました!
Contents
「ゆとり世代」の特徴を知ろう!
「ゆとり世代」の特徴
ゆとり世代の特徴は、以下の通りです。
- 指示を待つ傾向が高い
- チャレンジ精神が低め
- 感情が表に出やすい
指示を待つ傾向が高い
自分で考え行動し、次の行動を見つけていく、といった自主性はそれほど高くありません。むしろ、誰かに何か指示されるまでは黙って待っている人もいます。
私の知人がゆとり世代なのですが、それがきっかけでバイトをクビになった話を聞いたときは驚きました。
クビになった理由は「新しく入ってくるみんなは、どんどんスキルを身につけていくけど、あなたからは働きたい意欲が感じられない」と上司に言われたそうです。それを言われた本人も、怒ることも落ち込むこともなく「本当にみんなはやる気があってすごいなぁ」と言っていました…。
チャレンジ精神が低め
学生時代に詰め込み学習から脱却しているため、ゆとりある状況を好みます。「私がやります!」とあえて何かに挑戦するということはなく、与えられた仕事を忠実にこなそうと頑張るタイプでしょう。
現状維持で、成長欲や度胸もそれほど高くない印象です。
感情が表に出やすい
少し前の世代なら「自分の気持ちは抑えよう」「笑顔でいよう」と思えるような場面でも、平気で言葉にしてしまったり、態度に出やすい傾向もあります。
しかも、本人たちはそれに気づいていない。いわゆる空気が読めないと言われてしまう世代です。
みんなが残業しているのに真っ先に帰ってしまったり、落ち込んでいる人がいるのに突然自分の嬉しかった話をし始めたり。
よく言えば「マイペース・自分を持っている」、悪く言えば「空気が読めない・人の気持ちがわからない」と言われる性格かもしれません。
「ゆとり世代」とどう関わっていく?
任せる仕事量は実力の6〜7割から
基本的に「自分から何かを率先してやろう」「こんなこともやっておいた方が良いかもしれない」といった、気遣いやプラスアルファの努力に期待してはいけません。
残業やたくさん仕事をすることが当たり前だった時代から、スマートに仕事をこなすことの方がゆとり世代にとっては「かっこいい」と思われていることも。
そのため、お願いしたい全ての業務を依頼するのではなく、初めは少しずつ業務を任せていきましょう。「思ったより早くできた」「自分でもできる」といった気持ちを持ってもらうことが大切です。
また、任せきりではなく指示を理解しているか見極めるのも大切。「わからないことがあれば聞いてね」では、通用しないこともあるかもしれません。
「チャレンジ」は本人の意思を確認してから
「新人は習うより慣れろ」と昔はよくいったものですが、ゆとり世代には響かないメッセージかもしれません。
基本的に新しいことや、難しいことを自らチャレンジしてみたいという思いがないタイプのため、いくら上司が「これは君が成長するチャンスだよ!」と熱い気持ちを伝えても残念な結果に終わる可能性も。
ゆとり世代のチャレンジは、強制すると逆効果。逆に「これだったらやってみたいかも」と思えるような機会を与えることが大切です。
日々の業務で、部下が新しく自分でできるようになった部分を褒める、感謝の気持ちを伝えるなど。
そんな経験が蓄積されていけば、自分にもできるという自信がつき、チャレンジしたい意欲が湧くかもしれません。
「空気を読め!」と言わず個性を尊重して
ゆとり世代は、たまに悪気なく周りが驚くような発言や反応をしてしまうことがあります。
「常識」が大切にされてきた環境で育った上司から見れば、「察してくれ!」と思うこともあるでしょう。
しかし、ゆとり世代の純粋な空気の読めなさを逆手に取り、これまでの常識や社風を今一度見直してみるというのも良いかもしれません。
「そういう意見もあるよなぁ」という気持ちで耳を傾けてみると、案外良いことを言っているときもありますしね。
また、ゆとり世代は幼少期から大切に育てられている傾向があり、打たれ弱いので「空気を読め!」と言われると傷つく場合も。仕事に大きな支障が出ない限りは、ちょっとした空気の読めない発言は大目に見てあげましょう。