「zoomの使い方がわからないから、電話で説明してくれ」
「メールより、直接会った方が早いから」
外出自粛・リモート勤務が当たり前になった世の中でも、まだこんなことを言っている上司や同僚はいませんか?
今回は、デジタル時代ではちょっと困ってしまうアナログ人間についてまとめてみました!
反対に自分の方が「周りはデジタル化しすぎて、ついていけていない」という方も、(少し耳の痛い話かもしれませんが)是非読んで頂けると嬉しいです。
Contents
この時代に「アナログ人間」は困る!
【上司】それ、すでにチャットで共有済ですが。
Aさんは30代前半で、上司のBさんは50代。
会社では、オンライン会議システムは「zoom」を、ビジネスチャットは「Slack」を使用しています。
リモートワークも増え、チャットを使用する頻度も高くなってきた頃、突然上司から電話が。
「緊急事態かな!?」と思い、急いで電話に出たところ「会議の資料って、まだできてないの?」と一言。
上司は先月からslackで共有していた会議資料の場所がわからず、会議前日まで一度も目を通していなかったそう。
もちろん、資料を共有したときに全員が確認できているかをチェックできていなかったAさんも悪いかもしれませんが、「資料が見つけられない人がいる」というのは正直衝撃だったそうです。
【顧客】この時期、急な訪問は遠慮して欲しい…
アナログ人間に困るのは、社内だけではありません。
Cさんの取引先の一人である、Dさん。普段は、月に数回Dさんの会社に訪問し、仕事の話や雑談などをして定期的にコミュニケーションを取っていました。
しかし、コロナによる外出自粛で毎日出勤するのも難しい状態に。ましてや、会社訪問などは全社的に控えている状態でした。
そんな中で、Dさんが「Cさんに会いたい」と突然、会社に訪れたのです。
用件を聞くと「メールだと全然わからないし、直接会った方が早いから!」ということ。
Cさんとしては、顧客とはいえ会社に押しかけられるのは正直迷惑だったそうです。
「アナログ人間」とのコミュニケーションを良くするために
相手は「わかっていない」ことを前提にしておく
特に仕事でのやり取りにおいては、「どうしてわかってくれないの?」「どうして伝えてくれないの?」といった相手への不満が一番ストレスになるかと思います。
なので、前提として「相手はデジタルを理解できていない人」ということを忘れないことが大切です。
お互いに「わかってくれよ!」では話が進まないので、歩み寄ることが大事。
丁寧に教えすぎて自分の時間を奪われるのは困りますが、「伝えたつもり」になるのが一番こわいなと感じています。
時には「顔を合わせる」ことも大切
デジタル化は便利ですし、この時期は様々なツールを使用しなくてはいけないことが多かったと思います。
「会えない」「話せない」中でのコミュニケーションは本当に大変で、もしかすると普段良好だった人間関係がうまくいかなくなってしまった、という方もいるかもしれません。
やはり「文字だけのやり取り」と「顔を見て話す」のでは、コミュニケーションの質や感じ方も大きく違います。
「顔を合わせる」といっても、無理に直接会う必要はありません。
- メールでお伝えしていたことを、たまには電話でお伝えしてみる
- 電話での会議を、月に一回はビデオチャットに切り替えてみる
といった感じで、時には「相手との心の距離」を近づける工夫も必要かもしれません。
「アナログ人間の良さ」を考えたことはある?
私自身はデジタル派とアナログ派の中間なので、より実感するのですが、デジタルに強い人は心のどこかで「アナログは古い」「デジタルが正解」と思っていることも多いのでは?というのが率直な感想です。
- 「その案件なら、チャットで共有してもらえます?」
- 「今の時代、デジタル化についていけないとやばいですよ」
- 「無駄に長い会議は嫌いなので、後で議事録見ときます」
効率化重視で相手のことを考えない。そんなコミュニケーションになっていませんか?(自戒を込めて…)
一方、アナログ人間の方はというと急な電話にも良く出てくれますし、話を良く聞いてくれる人も多いです。
もちろん、デジタルとアナログどちらが良いか?どちらがコミュニケーション能力が高いか?という違いはありません。
むしろどちらも適切な時に、適切な形で使える人が最強なのでは?と感じています。
そうすると、違ったタイプの人が目の前にいるということは、お互いに自分を成長させられる良い機会なのかもしれませんね。