職場や親戚、友人との関係などで必要となるコミュニケーション能力。
「ちょっとこの人、苦手かも。」
世の中には様々な性格・価値観の持ち主がいるので、誰とでも仲良くなれるといった人はなかなかいないでしょう。
今回は、怖い上司とのコミュニケーションのコツをご紹介します。
自分ではうまく克服できない人間関係を見直してみるきっかけになれば嬉しいです。
Contents
「怖い上司」で困った経験はありませんか?
怖くて話しかけることすらできない
「怖い上司が直属の上司になった」
これは私が、とある会社で入社1年目だったときのことです。
新人研修で配属先が発表されたとき、近くを通った先輩から
「あなたが○○さんの部下になるのか・・・かなり大変だと思うけど頑張って。」
そう言われた翌日、自分の席に座った瞬間。
「それは昨日言っただろうが!なめてんのか!!」
声のする方を見ると、それが私の直属の上司でした。
怒られないように逃げるだけの日々
「怖い上司」と言っても、いろんな怖さがあると思います。
- 話し方や声の大きさ、使う言葉
- 常に眉間にシワ
- 笑っているのを見たことがない
私の上司がいつも怒っているのは自分の部下に対してでした。
私の会社は全国に支店があり、上司は本社で統括をしていたので怒るのはほとんど電話口。
ガチャーン!と電話を切る行動にも常にビクビクしながら過ごしていました。
「できるだけ話しかけないでおこう」と思いながら仕事をしていたものの、直属の上司ですから逃げているばかりでは仕事も進まず、とても困ったのを覚えています。
「怖い上司」の克服法
「怖い」が生まれる原因を考えてみる
自分が怯えずに仕事を進めるためにも、目の前の怖い上司を克服しなくては!と思ったとき、最初に考えたのが「そもそも何で怖いんだろう?」ということでした。
前述した見た目や行動の怖さはもちろんですが、私の場合は突き詰めていくと「自分も怒られるかもしれない」という不安でした。
けれど、実際に自分が怒られたことはなかったのです。新人ということもあり「仕事でミスするのがこわい」という気持ちと、上司への恐怖がごちゃごちゃになっていたのかもしれません。
「怖い」だけではない一面を見つけよう
そんなことに気づいてからは「やっぱり怖いけど、ちょっと近づいてみよう」という気になりました。そこから改めてきちんと上司を見てみると、尊敬できる部分が多かったのです。
- 部下をよく見て評価もしてくれている
- 怒ったあとのフォローを誰かに頼んでいる
- 育てたい部下だからこそ厳しい態度を取る
「怖い」と感じる上司には、もちろん怖いだけの上司もいます。自分の気分が悪いときに怒鳴ってストレスを発散したり、部下の悪いところだけ否定するという人もいるでしょう。
けれど、私の上司の場合は少し違いました。厳しいことを言う人は、仕事を任せたい人。一緒に頑張りたいからこそ、つい厳しい口調になってしまっているのがよくわかりました。
それからというものの、私の気持ちにも少しずつ変化が。「怒られたくない」という思いから「怒られたい」に変わっていたときには、自分でもかなり驚いたのを覚えています。
話すときは「怖い」を意識しないこと
私のケースは比較的珍しいかもしれませんが、自分が怖いなと思うときほど、それを意識しないよう心がけています。
私自身も後々わかったことですが、部下が上司を怖がっているのもきちんと上司に伝わります。そうすると、「何ビクビクしてるんだ!」と余計に怒られてしまうか、「これ以上言っても怖がられるだけなら言わないでおこう」と、大切なアドバイスがもらえなくなってしまうことがありました。
そのため、できるだけ自然体でいることが大切なのかなと思います。無理に自分を大きく見せて仕事を引き受けすぎたり、自信がないですと諦めてしまうのはもったいないこと。上司と部下といった上下関係はありますが、極端に意識しすぎず接することが相手にとってもありがたいことなのかもしれません。
まとめ
自身の経験から身につけた怖い上司の克服法は、まだまだあります。
これまでの社会人生活を振り返ってみても、当時は辛かったことが今になって活きているなと感じることも多くなってきました。もし、今の職場や人間関係で悩んでいる方がいれば「あと10年すれば笑えることかも」と、長い目で見るのも良いかもしれません。
そして、怖い上司に出会うことがあれば是非この方法を試してみて下さいね。