本をよく読む人の中でも、「結構本を読んでるはずなのに、あまり身に付いていない気がする」「読んだ本の内容をすぐ忘れてしまう」といった人も多いのではないでしょうか。
私自身も読書は好きなのに「オススメの本は何?」と聞かれて、ぱっと思いつかないことも多かったんですよね。
そこで今回は効果的な読書法をまとめました。
読書にまつわる残念なエピソードから、具体的な読書法までご紹介していきます!
「身に付かない読書」はもうおしまい!
読書が身に付いていない人の多くは、このような状態で止まっていることが多いです。
- 本を「買っただけ」
- 本を「読んだだけ」
- 本の内容を「覚えただけ」
読書の本来の目的は、本から得た知識を実践の場で活かすことです。
それなのに、せっかく読んだ本が積まれたままになっている。ただ読んだだけで、数ヶ月経つと内容を忘れてしまっている。内容を覚えているけれど、実際にどう生活に活かしてよいかわからない。
読書がこのような状態で終わってしまうのは、非常にもったいないですよね。
では、どうすれば読書が無駄に終わらないのかということを考えていきたいと思います。
効果的な読書で意識したいポイント
読書を効果的に行うためには、本を読む前と読んだ後に意識しておく重要なポイントがあります。
それは読書のゴールとアウトプットです。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
ポイント①:その本の「ゴール」を決めておく
皆さんは普段、本を買うときにどんな気持ちで購入していますか?
- 好きな作家さんの新作が出たので買った
- 何となく役立ちそうなタイトルだったから
- 書店で人気No.1と書いてあったから
結論から言うと、上記のような理由で購入した本はあまり身に付かない可能性が高いです。
その理由は「その本を読む明確な理由がないから」です。
もちろん、楽しみで読む本があったり、偶然出会った本で感動した!といったことがあってもOKです。しかし、読書を効果的にしたいと考えるときには「目的」がある方が良いですね。
- この本で「10時間残業を減らせる方法」を学びたい
- 「会社に行きたくない」という気持ちを変えたい
- 話し方に自信を持って、プレゼンが得意と言えるようになりたい
上記のような目的やゴールがあると、読書が効果的になる上に余計な本を買わなくなるというメリットもありますよ。
ポイント②:本を読んだら、とにかくアウトプット!
「本を読んだ後は、アウトプットが大切だ!」
本を読む人なら、この言葉を聞いたことのある人も多いですよね。
本を読んで知識を取り入れることを「インプット」というのに対し、「アウトプット」はその知識を外に出してみることです。
ここでは、具体的なアウトプット方法を3つ挙げてみましょう。
要約してみる
まずは、読んだ本を短い言葉で要約してみることです。
要約しようとすることで、その本の「本当に伝えたいこと」「大切なポイント」を意識して読むことができるようになるんですよね。
というのも、読書では本に書いてある言葉を一言一句覚えておく必要はありません。
より重要な部分をピックアップして頭に入れる。覚えているからこそ、それを普段の生活や仕事で実践できるといった流れが理想です。
図解してみる
言葉でまとめるのが苦手な方は、図解してみることで内容を整理しやすくなります。
図解の方法は様々な本で紹介されていますが、最もポピュラーなのは「マインドマップ」でしょう。
マインドマップとは?
:トニー・ブザンが提唱する、思考の表現方法。頭の中で考えていることを脳内に近い形に描き出すことで、記憶の整理や発想をしやすくするもの。
マインドマップでは、最初に本のタイトルを中央に書き、そこから見出し等をもとに1つの紙に話の論点をまとめていきます。
本の内容がよく理解できていないと、この作業ができないため、何度も本を読んで理解を深めていけますよね。
同時に内容が頭に定着していくので、覚えようとしなくても自然に脳内に本の内容が残ります。
人に話してみる
自分の読んだ本の内容を人に話すことで、きちんと自分の中に知識が定着しているかがわかります。
いざ、実際に声に出してみると、説明に困った部分や忘れている部分が出てくるはずです。それを復習することで、さらに本の内容を身につけることができますよね。
他には、同じ本を読んで後から意見を言い合う・要約を比較するのも良い方法です。
人はどうしても、自分が意識している部分から多くの情報を得ようとするため、知識が偏りがちです。
しかし、他の人と読んだ感想・要約をシェアすることで、別の視点が加わるため、より深い知識を身につけることができますよ。