「どうして思うように仕事が進まないんだろう」
「もっと効率の良いやり方はないのかな…」
みなさんも、仕事をしている中で一度はそんなことを考えたことがあるのではないでしょうか。
新人のうちは先輩が助けてくれることもありますが、働く年数が増えるに従って「自分で考える力」「やり抜く力」が必要になってきますよね。
そこで、ぜひ活用してもらいたいのが「フレームワーク」です。
仕事上の様々な課題やアイディアに対して、適切なフレームワークを使うことで、思考を整理したり、アイディアを形にしやすくなるといった効果がありますよ!
初回は『PDCAサイクル』を取り上げてみました。
ほとんどの方が聞いたことのある方法だと思いますが、実際に使いこなせている人は少ないかもしれません。
この記事を参考に、具体例や注意点を意識しながら、PDCAサイクルを実践で活かせる知識にしていきましょう!
「PDCAサイクル」とは?
まずは、PDCAサイクルについておさらいしていきます。
- Plan(計画):過去の実績や経験、将来を予測して業務計画を作成する
- Do(実行):立てた計画に基づいて業務を実行する
- Check(評価):実行したことが計画に基づいているか評価する
- Act(改善):実行内容のうち、計画通りではなかった部分を調べ、改善する
日本では「A」は「Action」と言われることも多いですが、「A」は「改善」を意味しています。
この4つの順で繰り返し業務を遂行することで、日々の業務を改善していくことができますよ。
「PDCAサイクル」の具体例
ビジネス編
目標:契約を1日1件獲得したい!!
- Plan(計画):営業で「1日10件」会社訪問する!
- Do(実行):実際に会社訪問を行う
- Check(評価):実際に会えたのは何件?契約件数は?と振り返る
- Act(改善):目標に対して計画は問題なかったか、会社訪問出来なかった理由を考えて計画を考え直す
プライベート編
目標:ダイエットして、5キロ痩せたい!!
- Plan(計画):毎朝5キロ走る!
- Do(実行):実際に毎朝5キロ走ってみる
- Check(評価):実際に走れたのは何日?その結果何キロ減った?と振り返る
- Act(改善):目標に対して計画は問題なかったか、走れなかった日の理由を考えて計画を考え直す
「PDCAサイクル」の注意点
業務改善にはとても有効なPDCAサイクルですが、いくつか注意点もあるので併せてチェックしておきましょう。
1.Plan(計画)で終わってしまう
PDCAサイクルのPだけで行動に移せない人、Dを継続できずに終わる人も圧倒的に多いと思います。
ただの夢語りで終わらないようにしたいですね。
— テツト@動画編集、映像製作 (@tetsuto_editor) May 21, 2020
「PDCAが大切なら、まずはしっかり計画を立てなきゃ!」と、計画を立てることに力を入れすぎないようにしましょう。
計画を立てるのは、次の「行動」のためなので計画で満足してしまっては意味がないですよね。
しかし、実際のところ計画を立てることだけが好きな人も多いので、PDCAサイクルを活用するときには注意したいところです。
2.Check(評価)や、Act(改善)を忘れる
PDCAのうち、圧倒的にCが足りない
PもDも全然やらないって組織はあんまりないけど
Cは全然やらないチームや人はめちゃ多いやりっぱなし
せっかく立てた計画を実行した結果、どうなったのか
施策が合ってたのか、どこで躓いているのか理解してないまま
次のPに行っちゃうからいつまでもギャンブル— みる太@外資セールス×大家さん (@milta_sales) February 16, 2020
次にやりがちなのが、「やりっぱなし」「やって満足」です。
計画を立てて実行したあと、成功しても失敗してもそのまま、では業務を改善することは不可能ですよね。
厳しい言い方をすると、計画して実行するのは小学生でもできること。Check(評価)やAct(改善)をして始めて、ビジネスに役立つということを覚えておきましょう。
3.PDCAに固執しすぎる
最後は「PDCAが全て」と思い込まないことです。
今回の記事では、比較的だれもが知っていそうなPDCAサイクルを例に挙げましたが、フレームワークは世界中に数多く存在しています。
「どのフレームワークを、いつ、どこで使うか」
それを考えたり、選択したりするときに初めて、ビジネスセンスが問われているとも言えるでしょう。
にも関わらず、むやみやたらに「PDCAサイクル回していこう!!」と言うのは残念なビジネスマン。
PDCAのメリットやデメリット、どんな課題に対して効果を発揮できるのかなど様々な視点から物事を捉えていくことが大切です。
最後に
「PDCAサイクル」と調べてみると、「PDCAはもう古い!」「これからはOODAだ!」といった様々な論争が出てきます。
何を選択するかは、その課題や自分に合うかどうかで決めると良いかと思いますが、色んな意見を参考にするのは良いかもしれません。
個人的には、PDCAサイクルのような簡単なフレームワークを使いこなせるようになってから、色んなフレームワークにトライしてみるのがオススメです。
皆さんも、より快適に仕事を進められるスキルを一緒に身につけていきましょう!