本の要約シリーズでは、私が実際に読んだ本の中から「これはためになった!」と感じた本を要約して紹介しています。
今回は、 名越康文さんの 『対人関係が一瞬で楽になる心の技術』をご紹介したいと思います!
Contents
本を読む前にチェックすべきポイント
この本をおすすめしたい人
この本は、以下のような方にオススメです。
- 対人関係で疲弊している方
- いつもイライラしている方
- 人より悩みや不安を感じやすい方
本書は「怒り」を中心とした感情に向き合いながら、対人関係をよりよくしていくための方法が書かれている本です。「相手を良い人間に変える」というわけではなく、自分の心を向き合い、自分を変えていく方法が多く紹介されています。
それぞれの方法は、どれも簡単に始められるもので図解によってわかりやすく紹介されているため、「自分を変えるなんて、かなり難しいのでは?」「自分と向き合う、って難しそう」と感じる方も、安心して読める一冊です。
『対人関係が一瞬で楽になる心の技術』の概要とあらすじ
本書の目次は、以下の通りです。
- 第1章 心の動きを見つめてみよう
- 第2章 そもそも、なぜ対人関係は難しいのか
- 第3章 「怒り」を少し深く理解しよう
- 第4章 心を「基準点」にリセットしよう
- 第5章 対人関係のストレスを解消する方法
- 第6章 瞑想で怒りをコントロールする
- 第7章 「性格分類」を対人関係に活かす
- 第8章 性格による怒り方の違い
目次にもある通り、いきなり自分の心を変えるのではなく「自分の心を知る」ところから始まります。
普段怒りっぽい人は「なぜそんなにイライラしているのか」を考え直してみたり、対人関係のストレスは自分のどのような感情からきているのかを知ったりすることで、より生きやすい生活をしていくことを目指せます。
また、後半の章では性格による「怒り方の違い」も解説されています。怒りっぽい人の中でも、どんなことに苛立つのか、怒りをどう表現するのかは人それぞれ。自分や、今関わっている人たちのパターンを知ることにもつながる内容となっています。
本書を読んだ感想やその効果
「対人関係が一瞬で楽になる心の技術」を実践してみて
本書は、以下のように解説されています。
精神科医である著者は、対人関係の悩みを解決するには自分の心と向き合うしか方法はないと語ります。
本書では、「心を一瞬で変える技術」と「落ち着いた心の状態を維持するためのエクササイズ」の二つを中心にご紹介。
マイナスの感情を断ち切り、深呼吸や瞑想などの方法を習慣化し、心が本来もつ能力を引き出す方法が学べます。
(PHP研究所 より)
この記事では、解説に合わせて以下の3つの実践をまとめてみました!
- 自分の心と向き合う
- 心を一瞬で変える
- 落ち着いた心の状態を維持する
自分の心と向き合う
本書を読むまで、「心」という存在を気にしたことはありませんでした。特に、対人関係では自分の心などあまり関係ないと考えていたのです。
対人関係、と聞くと「自分には合う人、合わない人がいる」「合わない人とは出来るだけ距離を置く方法や、うまくやり過ごせる方法があればなぁ」と考えるタイプでした。
しかし、本書によれば対人関係も「自分の心」ありき。単に合わない人を避けているだけでは、かえって自分の心は悪い方向に向かっていくそうです。
心を一瞬で変える
また、意外だったのは「心を一瞬で変える方法がある」ということ。これまでは、感情というのは、無意識に湧き上がってくるもので、それを引きずってしまうと考えていました。
しかし、心は変えられるし、そもそも一瞬のうちに変化しているそうです。
中でも、特に変えていきたい感情は「怒り」です。
第3章では、その「怒り」について詳しく解説されています。「自分はそんなに怒りっぽい方ではないし、関係ない」と感じる方も、実は「不安」という感情も怒りが元になっているようですよ。
落ち着いた心の状態を維持する
第4章以降は、心のリセットの仕方や怒りのコントロール方法が書いています。
「瞑想」や「心で唱えるワード」などが解説されており、それを継続することが大切だそうです。
また、人間関係で悩むことが多い人は「自分」や「環境」に入り込みすぎている可能性もあります。自分の感情や所属している環境を、一度客観的に見直してみることも「悩み」や「不安」、その元となる「怒り」の感情を遠ざけることができるきっかけになるかもしれません。